離れて住む家族のことが気になっても、遠くに住んでいる場合は頻繁に様子を見に行くことはとても困難なものだ。そんな時に利用したいのが高齢者の安否確認サービスである。これは高齢者の様子を代わりに確認してくれるものや、電話による確認などを行ってくれるもので、多種多様なサービスが展開されている。
その一つが、センサータイプの通知サービスである。これは人の動きを検知して、トイレに行った回数や室温の変化など普段の生活をしている中で何か変化があった場合にお知らせしてくれるものや、電力の消費をチェックして使用状況がいつもと違うことを検知すると異変があることを通知してくれるものだ。
このように、見守られている家族は特に何かする必要はなく、いつも通りの生活を送ってもらえればいいので、お互いの負担を少なく抑えられるのがメリットといえる。カメラや訪問タイプなど、常に見られていることや他人との接触をあまり好まない方にはおすすめのサービスである。
他にも、少し変わったもので、ポットのボタンと連動して通知するサービスもある。このサービスは象印マホービンが行っているもので、専用の電気ポットをレンタルするだけでサービスを利用できる。日常的にこのポットを使ってもらうことにより、1日2回ポットの使用状況をメールで通知してくれる。
これによりポットが一度も使用されていないなど、いつもと違う状況に素早く気付くことができる。このように高齢者の安否確認サービスにはいろいろな種類があるので、それぞれの生活スタイルに合ったものを選び、上手に使っていくとよい。実際の導入事例などは「現代の高齢者を支える安否確認サービス」でもまとめられているので、参考になるだろう。