高齢化が進むとともに核家族化が進みつつある現代では、祖父母と同居するという家族形態は少なくなっている。高齢者の一人暮らしは、離れて暮らす家族にとって不安が大きくなる。しかし、安否確認のために毎日メールや電話をすることは、高齢者と家族双方にとってストレスとなる。この悩みを解決するために登場したサービスが、高齢者向けの安否確認サービスである。
安否確認サービスは見守りサービスとも呼ばれ、IoT機器や宅配サービス、スマホアプリなどを活用して離れて暮らす高齢者の安否状況を家族に知らせるサービスのことを指す。高齢者の自宅の生活動線に当たる位置に人感センサーの機器を設置し、高齢者が通過することで安否を確認するものや、宅配員が高齢者の自宅を訪れて直接安否確認をするものが代表的だ。宅配業者や郵便局、警備保障サービス業者が実施することが多い。
安否確認は、介護サービスの一環には含まれないので、介護保険は適用されないのがデメリットでもある。全額自己負担になるため、簡単にサービスの導入に踏み出せない家庭もある。ただし、高齢の家族と離れて暮らす以上は万が一に備えておいた方が安心だ。
安否確認サービスは、深刻な状況を防ぐために非常に役立つ存在といえる。安否確認サービスは幅広い種類があるので、本当に必要なサービスを取捨選択して予算を出しておくことがおすすめである。
月額で利用できるサービスや、初期費用が高額になってしまうサービスなど、種類や会社によって費用だけでなくアフターサービスにも大きな差が出ることがある。そのため、見積は複数の会社に出してもらい、入念に確認してから納得のいくものを選ぶことが大切である。